ボイジャーが捉えた地球の音

earth
ボイジャーが捉えた地球の音
埼玉の川口で育った私は、子供の頃の朝の登校時、
東京の方から次第に大きくなる”ゴー”という音を、
都市の目覚める音として感じていた。
“あ、これは車や、工場や、都内の活動の総和としての
音がこんなところまで聞こえるんだ”
と気付いて子供心にハッとした。

話変わって。
超音波装置で体を検査するとき、
検査プローブから発せられた音は、
身体の色々な組織内で吸収、散乱、屈折、
そして反射を起こして、
“そこにどれくらい固いものがあるか”
(正しくは固いものと柔らかいものの特性の差の界面)
を見つけることが出来る。
プローブは音を発するとともに、
その最後に集まってきた総和の音を聴いて、
そこにどれくらい固いものがあるかを見つけている。
脂肪があまりに多ければ音が吸収されて臓器が見えない。
カルシウムの塊などがあれば、どぎつい反射がそこからは
得られるので、病変がそこにある事が明らかに判る。

遠く離れたボイジャーが捉えた”地球の総和の音”が、
地球そのものの豊かな生命活動の音ならば嬉しい。
でももしかしてその音が、人間の破壊的生産活動ばかりが
目立つどぎつい音になっている様であれば、
どこかでもしかして静かにそれを捉えている異星人達に
“固くて病的な星がある”、と映らないか、
ちょいと心配になる。

健康な細胞が適度に音を吸収、反射するように、
柔軟で、美しい”総和の音”である事を願う。
それはおそらく”何をするか”より、”どんな心持をもってするか”
が最終的に表れてしまうものなのではないかと思う。

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